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自立のための新しい形。”シングルマザー自立シェアハウス”とは?


日本の貧困対策に、多くのシングルマザーが求めるもの――それは『”住まい”と”仕事”がセットになった救済のしくみ』です。現在の社会では、住まい(寮)と仕事が同時にケアされていることは少なく、特にシングルマザーにとっては大きな問題です。

それを解決するためのしくみ、「シングルマザー独立シェアハウス」が密かに注目を浴びています。それはどのような施設なのでしょうか。

 

シングルマザーに必要なもの―”住まい”を確実に得る

例えば、突然の離婚で住まいを失うこともあります。新しく賃貸を契約するにしても、決して安くはない頭金が必要です。

またある女性は、DVを繰り返す夫から逃げたいと思っています。しかし住むところがなければ、子供を連れて家を出ることもできません。仮に耐えられず家を飛び出しても、仕事に就くには「住所」がないと雇ってもらうことは困難です。またあるシングルマザーは、派遣切りや突然の解雇に見舞われたかもしれません。家賃を払っていくことが困難になるので、寮のある仕事を探しますが、子供が幼いのでそれも難しいのです。逆に、仕事が無ければアパートの契約も出来ません。

住む場所は人にとって必要不可欠なものですが、シングルマザーにとっては、より獲得するのに難しいケースが多く見られます。先にも述べたように、この国にはシングルマザーに対する「住居」と「仕事」のケアが抜けている状況です。あるとすれば風俗くらいのもので、寮や夜間保育が整っているところも多々あるため、風俗店で勤務するシングルマザーが少なくないことも頷けるのです。

 

シングルマザーの自立救済施設『自立支援シェアハウス』とは

このような中、2016年11月に名古屋市に設立されたのがシングルマザーの自立支援シェアハウス「パークリンク米野」です。

設立者の大津氏もまたシングルマザーです。自身の経験から、シングルマザーが「働く場所」「住む場所」を作らなくてはならないとの思いから、この企画が実現しました。大津氏自身、シングルマザーであるという理由で離婚後の就職活動がうまくいかなかったそう。息子さんが成人し落ち着いた頃、『子供に寂しい想いをさせた経験から、母子家庭の子供を笑顔にしていきたい』という思いがあったそうです。

このシェアハウスは、入居時の敷・礼金、仲介手数料、また初月の家賃がありません。また掃除や洗濯、子どもの世話などの生活支援金も含めて無料となっています。水光熱費、Wi-Fi使用料、ゴミ袋やトイレットペーパーなど共用部の日曜消耗品などは家賃に含まれています。何も持たない状態で助けを求めているシングルマザーには、大変有難いシェルターとなっています。

 

自立までのプロセス

入居すぐ、このシェアハウスを運営している「リンクリンク」による仕事の斡旋や紹介をしてもらえます。そうして仕事を見つけ、自立に向かうことが前提であるので、2ヶ月目からは5万円~の家賃が発生します。この施設は最長2年利用することが出来ますが、その間に自立のメドを立てていくことになります。離婚して間もなく、子供を抱え、心身ともに大変な時期に頼るための施設ですので、定められた期間で卒業しなくてはなりません。実際、就職し賃貸を借りられるようになったため、半年という短い期間で自立した女性もいます。

入居2年を過ぎると、相場並みの家賃・その他利用料が請求されます。このシェアハウスの立地は駅近で、本来ならば家賃の高い場所です。「駅が近い方が仕事が見つかりやすい」という理由からこの場所に建っていますが、自立を促すため、2年後以降は立地に見合った家賃が発生するわけです。

このシェアハウスを利用できるのは、離婚したあとのシングルマザーだけに限ったものではありません。夫の暴力や浮気など、結婚生活を続けていくのが困難で離婚を考えている女性でも申請可能です。その後再構築の道を選んだ場合は、そのまま退去していくという利用の仕方も出来ます。離婚前・後、限らず支援してもらえるわけです。

 

まとめ

このように、シングルマザーに焦点を絞った支援施設はまだまだ少ないことでしょう。それでももしあなたやあなたの周りの人がどうしても困難な状況に陥ったときは、是非選択肢に加え、検索してみましょう。金銭面だけでなく、「同じシングルマザーの仲間が沢山いる」という、精神面での救いを実感することが出来るでしょう。

また今回ご紹介した施設では、季節ごとのイベントが催されたり、子供たちのおばあちゃん世代の方が掃除のお手伝いにきて子供と遊んでくれたり、近隣の大学生が子供たちの勉強を見てくれるサービスもあるそうです。また、平日仕事から帰ったら子供と触れ合う時間が取れるよう、食事の宅配サービスまで設定されています。「甘やかしすぎなのではないか」と言う外部の声もあるそうです。しかしこれは母親のためでなく、〈子供たちのためのサービス〉なのだそうです。父親のいない環境で育つために男性に恐怖心を抱いたり、人と関わることが難しい性格になることを防ぎ、子供たちに充実した生活を提供するのが目的なのです。

母子がこれからの人生を歩んでいくための足がかりとして、「自立支援シェアハウス」はまだまだ必要とされています。

 

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